柚と柊の秘密







「ご……ごめんなさい」




あたしは座り込んだまま、頭を深々と下げる。




助けさせて、ごめんなさい。

ギター壊してごめんなさい。

そして、騙してごめんなさい。




あたし、謝ることばっかりだ。

謝っても許されないことばっかりだ。

酷い女。

健吾君に何てことさせてるの?





頭を下げたまま震えていた。




健吾君、怒るだろうな。

怒っても怒りきれないほど。

そして、あたしのこと、嫌いになっただろうな。




考えれば考えるほどマイナス思考になるあたし。

こんなあたしの耳に、思わぬ言葉が飛び込んだ。






「俺が勝手にやっただけだ」



「……え?」




予想外の言葉に、あたしは思わず顔を上げた。

こんな時なのに、健吾君と視線がぶつかるとかぁっと顔が熱くなる。

そして、この柚の姿を見られるのがなぜか恥ずかしい。




「柚は気にするな」




あ、また柚って呼んでくれたよぉ。

それに、健吾君、何でそんなに優しいの?

健吾君が勝手にやった訳じゃないよね。

あたしが助けてなんて言ったからだよね。

やっぱりあたしのせいじゃん。