バコッ……
新しい打撃音が聞こえた。
そして、髪を引っ張る手の力が緩む。
訳も分からずその場にしゃがみ込むあたし。
そして、次の一撃に備えて、本能的に頭を抱えた……
が……
いつまでたっても新たな一撃は振ってこない。
その代わり……
「わっ!」
男の叫ぶ声と、バコッという打撃音が響いて。
どうしてしまったんだろう。
身を縮めて震えたまま、あたしは思った。
「てめぇ!
そんなことすると、どうなるか……」
その男の声に、別の男が答える。
「お前らのやってることは、犯罪だ」
その声を聞くだけで、身体が震えた。
涙がさらに溢れてきた。
あぁ、あたし、こんな状況になっても、あなたに全身で恋をしているんだね。



