見上げた空は青かった

すると、さっきの男の子がわたしに近づいてきた。


「よかったら、使います?」


そう言って自分の持っていたビニール傘を差し出してきた。


『いや、でもあんたが濡れるじゃん』


「大丈夫ですよ。俺折りたたみ持ってきてるんで。今日は1日雨だから明日返してくれれば大丈夫です!」


『あ、じゃあ、どうも』


わたしは傘を受けとった。


「それじゃ俺ちょっとよってくところあるんで」


そういうとその男の子は駅の別のところへと走っていった。


あんな優しい男子もいるんだな。


そう思いながらわたしは傘を差した。


今さらだけど、未来とは別々に来たな。