うちは遊園地を指差す。 「ここを背景にして撮るのか? いつでも来れるだろう。」 「うーん…、でもさ。 その瞬間を大事にしたいじゃん?」 隼人。 本当に大好き。 だから、うち思い出を作りたいんだ。 最低なことをしているけれど。 今隼人を手放したくないから―――。 「仕方ないな。でも笑わないぞ。」 「隼人の笑った瞬間の写真は、もう沢山あるから平気!」 「いつの間に。」 「えへへ」 この一瞬を、沢山作ろう。 後少し――。