「優しいね。陵は」

「そうか?ただ、俺は夜空を救いたいだけだけどな」

「救えたら、ちゃんと救ってね。心の闇から私を」


こんなこと、誰にも言えないのに

たとえ、お兄ちゃんでも


少しずつ心が動いた気がした


「夜空はやっぱり、暴走族は嫌いか?」

「別に嫌いじゃないよ。あいつらみたいな裏切らないところなら好きだよ」


私が一番嫌いな言葉………

それを、知ってこそずっとこの耳に聞かされ続けたから

あいつらはもう、私の敵だよ