朝食の後は、家族からプレゼントを渡された。
お兄ちゃんからは写真集。
パパからはバッグ。
ママからは、カナと行くようにって、美術館や映画館や水族館……色んな施設のペアチケット。
パパが横から、
「別にパパと行っても良いんだぞ?」
と言うので、思わず笑ってしまった。
そうだね。パパと行くのも楽しそうだよね。
そう言うと、パパは嬉しそうに笑った。
お昼前からは例年通り、わたしの家族、お隣の家に住むおじいちゃん、おばあちゃん、広瀬家のみんなが勢揃いして、お庭でバーベキューパーティー。
お兄ちゃんは春休みで帰省中。
パパやママ、おじいちゃん、広瀬のおじさまは、お仕事をお休みしての参加。
毎年、この日だけは、ママも必ず休みを取る。
普段のお休みの日は、急患だったり、気になる患者さんがいるだったりで、途中で病院に行くこともあるけど、わたしのお誕生日だけは、必ず一日家にいてくれる。
何年前だったかな?
ムリせず、病院に行っても良いんだよって言ったら、代診のお医者さんを頼んであるから大丈夫なのだと教えてくれた。
ジュウジュウと肉が焼ける音がする。
とても美味しそうだと視覚では感じるのに、炭火で焼いた美味しいはずのお肉に、まるで食指が動かなかった。
お兄ちゃんが取り分けてくれたお肉に、どうしても手を伸ばせなかった。
楽しげな雰囲気や空気は心地良い。
だけど、食欲というものがまるでわいてこないんだ。



