14年目の永遠の誓い


「値段? そうね、お値段は聞いていないけど、とっても良いものよ」



お袋はそう言うと、宝石箱を2つとも開けて、指輪やペンダントを幾つか取り出した。



「見てみて? 大きさも違うけど、色や輝きがやっぱり違うでしょう?」



言われて比べてみると、確かに違う。



「……なんか、こっちは黄色っぽい?」

「そうそう。黄色がかってるものは婚約指輪には向かないの。無色に近い方が良いものよ。……と言っても、並べて比べなきゃ分からないけどね」



なるほど、と並べてある内、黄色っぽく感じた方だけ手に取った。

その1つだけを見ている分には、黄色っぽいかどうかなんてまるで分からなかった。



「大きさは?」

「大きければ大きいほど良いって風潮もあるのだけど、ある程度のサイズになれば、それ以上は必要ないわ。指輪だもの。

……そうね、やっぱり、1カラットはあると良いかなと思うのだけど、陽菜ちゃん華奢だから、大きすぎないかは気になるわね」

「1カラットって?」

「重さよ。重ければ重いほど大きくなるから、簡単に言うと大きさみたいなもの。

これが1カラット、こっちのペンダントは2カラットあるわよ」



お袋が新たに取り出して見せてくれたペンダントのダイヤは、確かに指輪と比べるとかなりデカかった。

婚約指輪と比べると、これも少しだけ黄色みがかってる気がしないでもないけど、サイズの迫力もあり、キラキラと輝いてまばゆいくらいだ。

けど、これが指に乗っかるとしたら?



「……さすがに、でかすぎだって」

「あら、胸に一粒なら、これくらいでも綺麗よ?」



お袋がオレの手からペンダントを取って、胸元に当ててみせる。



「オレが買いたいの、指輪なんだけど」

「分かってるわよ」


オレの言葉に、お袋はクスクスと笑った。