14年目の永遠の誓い


なんか、とんでもなく立派な指輪が出てきそうだけど、何もなしに手探りで探すより良い気がする。



「待っててね」



お袋は楽しげにリビングを出て行き、数分後、宝石箱を2つ持って戻ってきた。

どちらの宝石箱も、とても指輪が1個しか入っていないとは思えないサイズ。



「……婚約指輪、そんなにたくさんもらったの?」



と聞くと、お袋は吹き出した。



「そんな訳、ないじゃないの!」

「だよねー?」



クスクスと笑いながら、お袋は1つめの宝石箱を開けて指輪を1つ取り出した。



「これが婚約指輪」



プラチナ台に大きなダイヤが一粒。リングの周りには小さなダイヤがぐるっと連なっている。



「あ、これ、見たことある」

「参観日とかには着けていたものね」



お袋は懐かしそうに目を細めた。

そう言えば、小学生の頃、キラキラした指輪が面白くて、コッソリ持ち出して着けて遊んで、ムチャクチャ怒られたような気がする。



「はい」



と、手渡されて受け取ると、ずしりとした重みが伝わってきた。



「……意外と重い?」

「そうよー。婚約指輪ってダイヤが大きいからか、台もしっかりしてるのよね。重量感あるわよ」

「へえ~。なんか、すごいキラキラして綺麗だね」

「うふふ。これがクオリティの違いよ」

「……やっぱ、高いの?」