娘を取られるのは嫌だけど、息子がやってくるなら良いかも……? と思ったに違いない。
ほぼ反射的に、おじさんは頷いていた。
「……あー、まあ、それなら」
落ちた!
おじさんは、あっけにとられながらも、オレとハルの結婚を承知してくれた。
「3月のハルの誕生日にプロポーズして婚約、8月のオレの誕生日に入籍して、オレがハルの婿になるってことで考えてるんだけど、それで良いよね?」
矢継ぎ早のオレの言葉に、おじさんは混乱気味。
「新居はハルの部屋にそのままお邪魔しようと思うんだけど、大丈夫? 別に部屋を借りた方が良い?」
「いや、ここに住みなさい!」
おじさんは、結婚年齢に注目することなく、オレがこの家に住むことを了承。
自動的に、オレは8月にハルと結婚できることになった。
その辺りで、ようやく正気に戻ったらしいおじさんは、口を付けていなかったブランデーをくいっとあおる。
「……響子さんを呼んで来よう。彼女がOKしなきゃ、この話はなしだぞ」
もちろん、それで良い。
はなから、おばさんは大丈夫じゃないかと言う気がしていた。
いつも、オレとハルの仲を好意的……というか、一番面白がって見ているのは、おばさんだったから。
オレの予想通り、おばさんは、
「18歳の誕生日に入籍って、冗談抜きに最短距離で来たわね」
と笑った。
「わたしは賛成。良いんじゃない? それにしても、よく幹人を落とせたわね」
と、隣のおじさん……幹人(みきひと)さんを面白そうに見た。
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