14年目の永遠の誓い


追い打ちかけて、ごめんね。

そう思いつつ、オレは続けて、ハルが夜間、おじさんやおばさんを気遣って、一人で苦痛に耐えていると続ける。
オレがハルと一緒のベッドで寝ているのを見つかった土曜日、あれは6月だった。

おじさんは、その時のことをしっかり覚えている。
ハルがしばしば誰も呼ばずに我慢していたらしいと言うのも、おばさんから聞いていたらしい。



「……夜、部屋を覗きに行くようにしたんだけどな、どうも起こしてしまうようで」



おじさんはため息を吐く。

2回に1回は、ドアの開く気配でハルが目を覚ましてしまうと言う。一人で具合を悪くしていやしないか、ちょっと確認したいだけで、睡眠の邪魔をしたい訳ではないのに。



「だから、おじさん、」

「いや、ダメだ。確かに、きみと結婚すれば、どちらも解決するだろうな。
だけど、何の力もない高校生になぜ可愛い娘を渡せる?」



おじさんはオレをギロリとにらんだ。

おじさんには逆効果かも知れない。
そう思いつつ、オレはじいちゃんにも見せたレポートを取り出した。

それを見たおじさんは、更に難しい顔になった。



「………………努力は認めよう。陽菜への愛も本物だろう」



おじさんは絞り出すように、そう言った。

それから、数秒視線を宙に彷徨わせた後、突然、バンッと応接テーブルを手のひらで叩いて立ち上がった。



「だからって!! 可愛い娘をそう簡単に手放せないんだよっ!! 理屈じゃない!!」