14年目の永遠の誓い



最初に向かったのは、一番味方になってくれそうなじいちゃんのところ。



「じいちゃん、オレ、ハルと結婚したい」



1月、雪が降りしきる中訪れたのは、じいちゃんちの応接室。

ハルは先週退院して、自宅療養中。
とはいえ、隣のじいちゃんちにはいつ来るか分からないから、念のために、訪問は夜中にした。



「こんな時間に何かと思ったら、何を今更」



オレの台詞を聞いて、じいちゃんは、愉しげに笑った。



いけるっ!



じいちゃんは、オレがハルと結婚するのを当然だと思っている。

けど、続く



「今度のハルの誕生日にプロポーズして婚約、8月のオレの誕生日に入籍って思ってるんだけど」



という言葉を聞いて、じいちゃんの動きがぴたりと止まった。



……あれ?



「カナくん、結婚自体は反対しない。……が、それはいくら何でも早すぎやしないか?」



じいちゃんは、まるで悪さをした小学生を諭すように、真顔で言った。

だけど、これは想定内の反応だ。
オレは慌てず、何故こんな早くに結婚という形にしたのか、明兄に話したのと同じことを話す。

ハルが週の半分以上を一人で食事していること、夜間具合が悪くても誰にも言わずに我慢していること。

オレの話を聞いたじいちゃんは、苦悶の表情を浮かべた。

じいちゃんは、ハルにとことん甘い。じいちゃんの優しさにつけ込んでいる自覚はある。