14年目の永遠の誓い

三度の心停止って……尋常じゃないだろう!?

しかも、その後、さっきまで呼吸器って……気管挿管が必要な状態って……。

自力で息ができていないかったってことだろ!?



危篤。



そんな言葉が脳裏に浮かぶ。

その言葉を思い浮かべただけで、血の気がスーッと引いていく気がした。



「修学旅行中だったでしょう?」



至極当然といった口調で、おばさんは言う。



「だからって!」



修学旅行がなんだって言うんだ!?

……ダメだ。

ムキになってもダメだと思うのに、全然、冷静になれない。



「三度の心停止は短時間に起こって、心拍が戻ってからは安定していた」

「でも、挿管してたって……」

「呼吸状態は確かに良くなかったけど、命に別状はなかった」



そう話すおばさんも疲労の色が濃い。

ハルの心配をしているのは、オレだけじゃない。

オレがハルのためにって、お気楽に写真を撮ったり、斎藤や志穂とだべっている間にも、おばさんはきっと、仕事の傍ら、常にハルを心配していた。

分かってる。

それは、分かってるけど!!

それでも、知らせて欲しかった。

けど、連絡があったら、間違いなく、オレは修学旅行を放棄して飛んで帰っていただろう。

きっと、おばさんが言う通りなんだろうと思う。

言わないのが正解なんだろうと思う。大人としては。

けど、オレは大人じゃない。

早く大人になりたいと思っていたけど、こんな割り切りが必要なのなら、大人になんてなれなくても良い。