14年目の永遠の誓い



「ちょっと待って!? なんでハル、ICUにいるの!?」



オレの前にはハルの母さん。

場所は病院。いつもの部屋に行くとハルがいなくて、動揺したオレの相手をしてくれている。

今は夜勤の最中らしい。



「帰った日から調子悪くて入院してたんだけど、」



ハルは普段から、自分ちの病院ということもあって、割と早い段階から入院して治療する。
だから、旅先での状況を考えれば、入院は十分あり得ると思っていたし、聞いてもいた。



「昨日、急変して心停止を三度繰り返した。呼吸状態も悪かったから、ICUで見てる」

「なんで、知らせてくれなかったの!」

「急変に備えていたけど、もう安定してるし、さっき呼吸器も取れた。明日にでもいつもの部屋に移れるから」

「ちょっと待ってよ。呼吸器が必要な状態って!?」



オレは、淡々と語るおばさんの胸ぐらを掴まんばかりに詰め寄った。

男勝りとしか言いようがないサバサバした人だけど、長身とはいえ女性で、身長はオレより大分低いし体格差も大きい。

かなりの威圧感だと思うのに、おばさんは意にもかけず、



「う・る・さ・い。叶太くん、ここ病院だから」



おばさんはオレのおでこをでこぴんした。

まるで相手にされていない。

だめだ。子どもが駄々こねてると思われてる。

オレはふーーっと深呼吸をした。



「おばさん、……なんで知らせてくれなかったの?」