昼食はせっかくの中華だからとアラカルト。
所狭しと並ぶ料理の中から、ハルは点心2個とスープを少し。そんなささやかな食事だけで大量の薬を飲む。
「牧村、それだけで足りる? ……オレ、食べた量より薬の量の方が多い気がするんだけど」
斎藤が気遣わしげに言った。
「杏仁豆腐とか取ったら?」
と志穂も勧めるけど、ハルは、
「もうお腹いっぱい」
と、ほほ笑んだ。
顔色が良くない気がする。
やっと半日が終わったところで、自由行動の時間はまだまだ残っている。
だけど、移動して観光しての繰り返し、昨日もバスで歩けなくなるくらいに酔って戻しているし、元気そうに見えるけど、ハルはきっとかなり疲れている。
「ハル、帰ろうか?」
思わず言ったけど、
「え? なんで?」
と聞き返されてしまった。
「疲れてない?」
「……疲れたけど、大丈夫」
笑顔で言われると、目に見えて不調じゃない今、それ以上は言えなかった。
だけど、次の観光地に向かって歩き出すと、歩く速度がいつも以上に遅い。
呼吸も乱れはじめていた。
既に前を歩く2人とは数メートル近く差が開いていた。オレは駆け寄り、2人の肩を叩いて止めると、一言。
「ちょっとごめん、そこで待ってて」
駆け戻って、ハルに言う。
「ハル、……今日は帰ろう?」
オレを見上げたハルの顔色はさっきよりずっと悪くなっている。
店を出てから、ほんの5分ほどしか経っていないのに……。
これ以上歩かない方が良い。
所狭しと並ぶ料理の中から、ハルは点心2個とスープを少し。そんなささやかな食事だけで大量の薬を飲む。
「牧村、それだけで足りる? ……オレ、食べた量より薬の量の方が多い気がするんだけど」
斎藤が気遣わしげに言った。
「杏仁豆腐とか取ったら?」
と志穂も勧めるけど、ハルは、
「もうお腹いっぱい」
と、ほほ笑んだ。
顔色が良くない気がする。
やっと半日が終わったところで、自由行動の時間はまだまだ残っている。
だけど、移動して観光しての繰り返し、昨日もバスで歩けなくなるくらいに酔って戻しているし、元気そうに見えるけど、ハルはきっとかなり疲れている。
「ハル、帰ろうか?」
思わず言ったけど、
「え? なんで?」
と聞き返されてしまった。
「疲れてない?」
「……疲れたけど、大丈夫」
笑顔で言われると、目に見えて不調じゃない今、それ以上は言えなかった。
だけど、次の観光地に向かって歩き出すと、歩く速度がいつも以上に遅い。
呼吸も乱れはじめていた。
既に前を歩く2人とは数メートル近く差が開いていた。オレは駆け寄り、2人の肩を叩いて止めると、一言。
「ちょっとごめん、そこで待ってて」
駆け戻って、ハルに言う。
「ハル、……今日は帰ろう?」
オレを見上げたハルの顔色はさっきよりずっと悪くなっている。
店を出てから、ほんの5分ほどしか経っていないのに……。
これ以上歩かない方が良い。



