14年目の永遠の誓い




ハルをおんぶして長い階段を上り終えると、さすがに少し汗をかいた。

日頃、部活で鍛えている志穂も斎藤も、オレたちの荷物を持って余裕で登る。



「カナ、ありがとう。……大丈夫?」



ハルはポケットからハンカチを出して、オレの額に手を伸ばした。



「大丈夫、大丈夫」

「ごめんね?」



ハルが謝るもんだから、つい、



「オレ、それよりお礼が欲しいな」



と、ぎゅうっとハルに抱きついて、ちゅっと、頰にキスをした。



「カ、……カナ!?」



突然、何するのと言うように、ハルは慌ててオレから離れる。

ハルの目はまん丸で、頰は真っ赤。



「あはは。和樹が言ってたお礼は、ハルにはハードル高いと思って。だから、オレの方からもらいに行くことにした」



天主堂内に入るべく、ハルの手を取り、



「愛してるよ、大好き」



と、ささやくと、ハルは更に赤くなった。
オレがハルを堪能していると、



「はーい、そこー、イチャつかなーい」



と、志穂乱入。

ハルを志穂に取られ、仕方なく2人の後ろから斎藤と堂内に入った。



   ☆   ☆   ☆



その後も人力車で移動しつつ、景色を楽しみ、途中の洋館も軽く見学。

予約した中華料理店前で人力車は終了。

ハルは「本当に助かりました。ありがとうございました」と何度もお礼を言い、記念撮影もした。