14年目の永遠の誓い


「すごいね、カナ」



人2人乗せて坂を登る車夫を見て、ハルが目を丸くする。



「すごい力だよな?」

「なんか……降りなきゃ申し訳ないみたい。車だけでも重いのに」



確かに、すごい筋肉使ってるの見えるし、かなり汗をかいてるのが分かる。



「けど、ハル、それを言ったら、人力車の需要なくなるから」



と思わず笑うと、ハルも「そっか」と笑った。

それを聞いた車夫のお兄さんも、



「そうそう! 気にせず、せっかくだから楽しんで!」



と声を上げた。

人力車は思いの外乗り心地が良く、見晴らしも良くて、頰をなでる風が気持ち良かった。

風のおかげかハルも酔うことなく、目的地に到着。



「気持ちよかったね-!」



志穂がハルの手を取る。

だから、その手はオレのだって……と主張しようとしたところで、後ろから声をかけられた。



「あ、ずっりー、なに、叶太、人力車なんか乗ってるの」



同じクラスの別の班のヤツら。

男ばかりの4人組、幸田和樹他3名。正直、ちょっとむさ苦しい。

クラスの雰囲気が良かったからか、自由にさせてもらえた班決め。

大半は男だけ、女だけで、男女混合になったのは数班だけだった。



「サイコーに気持ちいいぞー。お前も後で乗ったら?」

「そんなに? じゃあ、帰り便で乗せてもらおうかな……」

「あ、これはダメ。貸し切り中。別の頼んで」

「うわ、ムカツク。なに、それ」



和樹が笑いながら、オレをこづいた。
確かに高校生が人力車貸し切りって、結構リッチだ。