14年目の永遠の誓い


「おはよう」



それから、身体を起こそうとするので、手を貸した。



「ありがとう」



にこりと笑うハルは、思っていたよりずっと元気そうで、オレはホッとして、ハルの頰におはようのキスを落とす。

そのまま、ハルをぎゅうっと抱きしめる。

うっとりと、ハルを堪能していると、後方からコホンと咳払いの音。



「あ」



忘れてた。



「朝から、見せつけてくれるわね〜」



里実さんは爽やかに笑い、里美さんの存在をすっかり忘れていたらしいハルは、真っ赤になってうつむいた。

オレは



「貸しませんよ? 帰ってから旦那さんと楽しんでください」



と言って、ハルを抱く腕に力を入れる。

里実さんは爆笑、ハルからは「カナのバカァ」という不名誉な言葉を頂戴した。



その後、ハルはオレと一緒に食堂に行き、一人別メニューで用意してもらった卵がゆを食べた。

思いの外、元気そうなハルに、志穂と斎藤はもとよりクラス全員が喜んだ。

出発前には誰が提案したのか、うちのクラスだけが旅館前で記念撮影。

カメラの中身を確認して、「この写真全員に送るから!」のクラス委員のかけ声で、ようやく解散。

担任の「気をつけろよ! 羽目外しすぎるなよ!」の言葉に見送られ、他のクラスから少し遅れて出発した。

少しなら羽目を外しても良いんだろうか、と思ったのはオレだけじゃないに違いない。



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