14年目の永遠の誓い


確かに、小学生の頃はよくハルのベッドに潜り込んだ。家でも病院でも。
入院中でも割と元気な時とか、学校は休んだけど念のためにの休みだった時とか。

ちょっとしたおもちゃや絵本を持ち込んで遊んだし、おしゃべりする内にうっかり一緒に寝ちゃったこともある。



けどねハル、オレたちもう高校生なんだけど!?



高校生男児と言えば、もう立派な大人だ。

ハル、一緒に寝られるわけないよ。
オレだって、男なんだからさ。

……いや、もちろん、具合が悪いハルをどうこうしようとは思わない。
思わないけど、理性とそれは別問題と言うか何というか。

いや、絶対に何もしない自信はあるけど、状況的にダメでしょう?

家の人が誰もいない彼女の部屋。
深夜、同じベッドで……



いやいやいや、やっぱりダメだって!



ハルの他には誰もいないのに、朝にしか誰も戻らないと分かっているのに、妙な後ろめたさから、思わず慌てて腕を抜こうとする。
けど、オレの動きを察知すると、ハルの顔がこわばりオレの腕をつかむ指先に力が入る。

ハルがオレが側にいるのを望んでくれているのなら、

……ハルの望む通りにしてあげたい。

けど、この体勢ではこれ以上ムリ、

と背中をなでる手を止めると、ハルは苦しそうに身体を丸めて呻き声をあげた。

そんなハルをそのままにはできなくて……。

何度か腕を抜こうと試みて失敗した後、結局、オレは小さくため息をついて、



「……お邪魔します」



と、ささやくような小さな声で言って、そうっとハルの隣に入ってしまった。



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