14年目の永遠の誓い


「……や?」

「いやって言うか……」



ハルはトロンとした目で、不思議そうにオレを見上げた。
どこに問題があるのかとでも言いたげな、心細げなハル。

確かに……

確かに小さい頃は、よく一緒のベッドで寝た。



……けど、ハル、そんなの、もう何年もやってないだろ!?

なんで今!?



オレが焦っているのに気づきもせず、ハルは再度、オレの手を引いた。



そりゃ、まずいって!



そう思って、抵抗していると、ハルが悲しげな視線をオレに向けた。

ハルの瞳は涙に潤んでいて、心細げで……、
オレは思わず、ハルの求めるままに身体を寄せてしまった。

ハルは満足げに、オレの腕をギュッと両腕で抱え込んだ。

そうして、ハルはそのまま、ふっと眠りの世界へと突入した。



……ハールー。



意識を失くしたハルを見て、抱え込まれた自分の腕を見て、オレは頭を抱えたい思いでいっぱいになった。

酸素マスクのおかげかもしれないけど、呼吸は大分楽そうになって来たし、今のところ発熱もない。
けど、やっぱり息苦しそうだし、苦しそうに頻繁に身じろぎする。

そして、オレが背中をなでると少しだけでも楽になるのか、ハルの表情が緩むんだ。

だから、オレは右腕を抱え込まれた状態で肘をつき、左手を伸ばしてハルの背をなでる。
……はっきり言って、これは結構しんどい姿勢だ。

だから、ハルに誘われたように同じ布団で添い寝して、ハルの背をなでる方が楽には違いない。



けど、姿勢以前に問題ありだろう!?