14年目の永遠の誓い


今日、オレに電話をもらえたのは、オレを頼りにしてくれたから……なら嬉しいけど、
それよりも、むしろ、よほど具合が悪かったか、もしくは1人で耐えるのが不安になったか……そんな理由な気がする。

何にしても、今、言及する話ではない。
これは、後でおばさんに報告すれば良い。

……ハルはきっと嫌がるだろうけど。



  ☆  ☆  ☆



オレの説明を聞き終えると、明兄は険しい顔をして一言、



「……お前の言いたいことは、分かった」



と言った。



「え?」

「認めたくはないけど、お前が考える通りだろうな」



明兄は何がどうとハッキリは言わず、悔しそうに拳を握りしめた。



「明兄、ちょっと待って。それって……」

「注意したからって、陽菜がそうそう夜中に人を呼ぶとは思えない。
だからって、毎晩、誰かに見張らせるわけにはいかない。それじゃあ、陽菜が落ち着いて眠れないだろう。

何より、どうしようもなく具合が悪い時には、ちゃんと誰かを呼んでいて、今回だって、お前を呼んでいる。

夕飯のことにしたって、何にしたって、確かに親父やお袋は、陽菜を一人にしすぎだ。それは……オレも同じだが」



明兄は悔しげに顔を歪めた。



「沙代さんは、陽菜を可愛がってくれているけど、食卓に一緒につくことはない。今更、その習慣を変えるのも変だろう」



それから、明兄は若干物騒な目つきでオレを睨んだ。



「お前の思い通りだ、叶太。

これじゃあ、賛成するしかないだろう?
投資は教えてやるし、稼げるところまでサポートしてやる」

「明兄! それじゃあ!」



「ああ……陽菜と結婚しろ」



明兄は大きなため息を吐いた。

それから、視線をオレに向けてぐっとにらみつけた。



「……全力で守れよ」

「もちろん!!」



オレはギュッと両手の拳を握りしめ、力強く頷いた。



  ☆  ☆  ☆