14年目の永遠の誓い


「……明兄?」



オレ、なんかおかしなこと言った?

夫が妻を養うのは当然だと思ってる。
ってか、夫婦ふたり共が健康であるなら、共稼ぎだって良いと思う。ハルの家なんて、おじさんの稼ぎだけで家族数十人軽く養えそうなのに、おばさんはバリバリ医者なんて仕事をしているし。

けど、ハルは心臓が悪い。
オレには、ハルを働かせるなんて、とても考えられない。



「結婚!?」



数泊遅れて、明兄は声を大にした。

……あ、そっち?



「うん、結婚。なんか、おかしなこと言った?」



オレがハル以外の相手と結婚を考える訳ないって、明兄だって知ってるよね?



「……いや。結婚ね。いずれは、そう、……あるかもな」

「え? いずれっていつだよ。オレ、18の誕生日に籍を入れるつもりなんだけど」



オレの言葉に、明兄はぽかんと口を開けて固まっている。

おーい。
端正な顔が台無しだぞ~。



「ちょっと待てっ!!」

「え? なに?」

「18で結婚って言ったか!?」

「うん」

「それ、来年じゃないか!」

「うん。……長いよね。待ちきれなくて」

「待て待て待て。お前、来年、まだ高校生だろ!」

「だね」

「いやいやいや。冷静に答えるな!!」

「明兄はちょっと落ち着こうよ」

「落ち着けるか、バカ!」



明兄は日頃の冷静さがすっかりなりを潜め、別人みたいになっていた。