14年目の永遠の誓い





「投資で最初にする事は?」

「キャピタルゲインとインカムゲインの違いは?」

「損切りは何で必要か?」

「株式とFXにおける運用方法の違いは?」

「決算で何が起こる?」



学校の試験のような問題も、これという答えがない問題も種々取り混ぜての出題。

勉強はからっきしのオレが時に考えつつも、しっかりと質問に答えるのを、明兄は意外そうに見つつ、次々に問題を繰り出して来た。

明兄、オレ、やる時はやる男だよ?

答えながら得意げに胸を反らすと、明兄は面白そうに笑った。



「最後の質問だ。なぜ、金儲けをしたい?」



オレはその問題にも迷わず答えた。
むしろ迷う必要などどこにもない。



「ハルの側にいながら、ハルを養うため」

「陽菜を?」



明兄の怪訝そうな顔。



「働きに行ってたら、ハルの側にいられないじゃない。それに、ハルにはいつだって最高の治療を受けさせたいし」



明兄はまだ眉根を寄せている。



「陽菜の治療なら、親父もお袋もじいさんも、常に最先端の最高医術を探っているし、金だって惜しんでない」

「知ってるよ。もちろん、おじさんやおばさんやじいちゃんの力は借りる事になると思う。
けどさ、結婚するなら、やっぱり治療費や生活費はオレが稼ぎがなきゃ、だろ?」



オレが真顔で言うと、明兄は鳩が豆鉄砲食らったような顔で固まってしまった。