14年目の永遠の誓い



気が付いたら、もう夕方だった。



レースのカーテン越しに夕焼けが差し込み、部屋を朱く染めていた。

一瞬、どこにいるのか分からなくなる。
自分の部屋じゃない、病室じゃない、おじいちゃんの家でもない。



……ああ、別荘だ。



「ハル、目、覚めた?」



ベッドサイドのカナの顔を見て、最初に言ったのは、



「……カナ……気持ち、悪い……」



なぜか、胸がむかむかして、気持ち悪くてしかたなかった。



「吐きそう?」



カナが慌てて聞いてくる。



けど、分からない。

いつもの不調とは違う。



「……頭……痛い」



なぜか、ズキンズキンと、頭も痛む。



「あーーー、ハル、それはいわゆる二日酔いだ」

「……お酒なんて、飲んでないのに、なんで?」



カナが微妙な顔をして、事の次第を教えてくれた。



おぼろげにしか覚えていない。

けど、変な味の葡萄ジュースを飲んだ後に、なんだか身体がふわふわして、おかしな事を言っていたような気がする。



穴があったら入りたくなった。



それからママが来て、水とビタミン剤を飲まされた。

もう一寝入りするように言われて、カナの手を握りながら眠り、夕飯の時間に起こされて、ゼリーを少し食べて、夜の薬を飲んだ。

その時にもまだ頭痛と吐き気は収まっていなくて、お風呂も諦めて、シャワーで軽く済ませた。