ぽろぽろと涙がこぼれ落ちた。
「ハルッ!?」
呼ばれて顔を上げると、目の前にカナがいた。
ぎゅっとしがみつくと、カナが驚いたように息をのんだ。
「ハル、大丈夫?」
カナが背中をトントン、トントンと優しく叩く。
ドレスを替えてからは下ろした髪を優しくなでる。
「……寂しかったんだもん」
つぶやくと、またカナが動きを止めた。
なんか、わたし、変なこと言った?
「……ずっと一緒にいるって、言ったのに」
「ごめん! オレが悪かった!」
カナは言い訳もせずに謝った。
「いいよ。……もう、どこも行かない?」
「ああ、行かないよ」
カナはとろけそうな笑顔を見せてくれる。
わたしも同じように笑顔を返す。
「ハル、……少し、中で休もうか?」
「カナも、一緒に?」
「そうだね、一緒に行くよ」
それから、カナはわたしを抱きしめる腕をほどいた。
思わず、カナの腕を掴むと、安心させるように、カナはトントンとわたしの背中を叩いた。
「……えーと、それじゃあ、オレたち、中に入るけど」
「ええ、後は適当にやっておくから、大丈夫。何かあったら、すぐ呼んで?」
「了解っ!」
なんだか、頭にもやがかかったみたいで、ふわふわして、なぜかやけに身体が熱かった。
視界が急に高くなって、木々の葉っぱの間から青い空が目に飛び込んできた。
カナに抱き上げられていた。
ビックリしてしがみついた。
「それじゃ、オレたち部屋に戻るけど、みんな、ゆっくり楽しんで行ってね」
二人っきりで何するんだよ……とか何とか言われて、カナは、
「バカ、ハルを休ませるだけだろ」
となぜか真っ赤になっていた。
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