14年目の永遠の誓い


カナの言葉に大きなどよめきが起きた。



「住むのだって、ハルの家だし」

「婿になるための修行って本当だったんか!!」

「叶太、マジで、すげー!」



興奮状態で叫ぶ男の子たち。



「え? ハルちゃんって、お兄さんいるよね?」



誰かの冷静な突っ込みに、カナも冷静に答えた。



「目に入れても痛くない愛娘でしょ? 嫁にはもらえなさそうだったから、婿にしてもらった」



その瞬間、どよめきが爆笑に替わった。



それからしばらくして、



「ハルちゃん、叶太、少し貸してね」



なんて言って、男の子たちがカナを連れていってしまった。



わたしがいる前では話しにくいのかな?



カナが行ってしまったから、わたしの隣は空いているのだけど、当然ながら誰もそこに座ろうとはしない。



誰かが入れ替わり立ち替わりやってくるけど、

何だかとても寂しくて……。



そんなところへ、お兄ちゃんと晃太くんが来てくれた。



「ハルちゃん、本当におめでとう」

「ありがとう」

「なんか、元気ない?」

「ううん。元気だよ」



笑顔を浮かべたつもりだったけど、うまく行かなかったのかな?



お兄ちゃんは眉をひそめて、



「叶太のヤツ、陽菜をほって、どこ行った?」



と、ぐるりと庭を見回した。

晃太くんも、「あの人垣の向こう?」とか遠くを見ながらつぶやいた。



……喉、乾いたなぁ。



そう思った瞬間、ソファの隣のテーブルに置かれた葡萄ジュースが目に入った。

お水の方が良いんだけど……と思いながら、とにかく何か飲みたくて、ごくごくっと一息に飲んだ。