14年目の永遠の誓い


沙代さんは眩しそうにわたしを見て、それから、そっと抱きしめてくれた。



「本当に大きくなって。……あの小さかったお嬢さまが、こんな綺麗な花嫁さんになるなんて」

「……沙代さん……ありがとう」



沙代さんは、わたしが生まれる前、お兄ちゃんがまだウンと小さい時に家に来たという。

最初は通いで、わたしが生まれて自宅で過ごせるようになった時、住み込みになったと聞いた。



それから、ずっと……多分、ママよりも長く一緒にいた。



わたしは、沙代さんのご飯で育ったんだ。



「あらあら、本当に今日は泣き虫ですね」



沙代さんはポケットから出したハンカチで、わたしの目元をそっと押さえる。



「わたしはどこにも行きませんし、同じ家に帰るんですよ?」



沙代さんは愛おしげに、わたしの頰に手を触れた。



「そうそう。ハルの部屋に、オレが住むんだから」



カナがすかさず口を挟んだ。



「あ……そうだった」



そう言うと、二人はクスクス笑った。



「ハル、疲れたね? 一度、中に入ろうか。少し休憩しよう」



カナはスッとわたしの背中に手を回し、



「……え、カナっ!?」



気がつくと、カナに抱き上げられていた。



カシャカシャ……と、どこからともなく聞こえてくるシャッター音。



思わず赤くなり、カナの胸に顔を埋めて隠れてしまいたくなる。

けど、そんな子どもっぽい仕草は……と躊躇いもあって……。

けど、やっぱり恥ずかしくてたまらなくて……。



一体、どんな顔をすれば良いのか困っていると、カナとカメラマンさんが同時に吹き出した。

沙代さんも笑いながら、



「じゃあ、わたしは仕事に戻りますね」



と一足先に、家の中へと入っていった。



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