「じゃ、写真撮っちゃおう。急がないと、みんな来ちゃうよ?」
「みんな?」
「そう。オレたちの家族とクラスのみんな、プラスアルファ」
満面の笑顔の二人に手を取られ、庭に降りる。
「写真、撮りますよ~」
どこからともなく現れたカメラマンの男性。
ああ……さっき、教会でもこの人が写真を撮ってくれていた気がする。
「お願いしまーす」
カナの笑顔につられて、わたしも笑顔を作る。
「奥さん、緊張してる? ……あ、良いですね~! 照れた顔、可愛いですよ~」
奥さんと言う言葉に反応して真っ赤になったわたしは、照れた顔が可愛いなんて言われると、もうとても冷静ではいられなくて……。
思わずカナの後ろに隠れたら、
「あ、それも初々しくて可愛い!」
なんて回り込んで来てシャッターを切られてしまい、今度は沙代さんの方に逃げた。
「え……っと、あの沙代さんと……撮ってください」
沙代さんは腕にしがみついたわたしを笑顔で迎え入れてくれて、
カメラマンさんは、そんなわたしを見て、クスクス笑いながら何度もシャッターを切る。
「さ、旦那さんも入って!」
威勢のいい声を受けてカナがわたしの横にピタリとくっつき、それでもわたしは恥ずかしくて、沙代さんにくっついていた。
「奥さん、それも可愛いらしいけど、一度ピシッと立ってみて」
カメラマンさんの言葉に、いい年して逃げ回っている方が恥ずかしいことに気付き、慌てて沙代さんの腕から手を離すと、カナがすかさず反対の手を取った。
カシャカシャと何度もシャッター音が鳴り響いた。
「良いですね~。綺麗に撮れましたよ!」
「ありがとうございました!」
カナのその言葉を合図に、写真撮影は終了した。



