そう。
誰も招待したくないと言ったのは、わたしなんだ。
結果的に結婚式もできたけど、体調次第でキャンセルだった。それを最初から伝えて了解をもらった上での教会での結婚式。
そんな状態で、遠方から誰かに来てもらうのは嫌だったんだ。
言ったら、しーちゃんなんかは気にしなくても良いって言うに決まってる。しーちゃんだけじゃなく、みんなそうかも知れない。
けど、何とか元気にこの日を迎えなきゃ、と言うストレスすら避けたかった……。
だから、不義理は許してもらおうと、そう思っていた。
カナは心配そうに、わたしの顔を覗き込む。
「ごめんね?」
「ううん。ありがとう。……とっても、……とっても嬉しかった」
みんなの笑顔を、
贈ってもらったたくさんの「おめでとう」を、
女の子たちがキャーキャー言いながら手を伸ばすブーケトスを、
たくさんの参列者と一緒に撮った賑やかな記念写真を、
そして、そんな華やかな場で、
満面の笑顔でわたしたちを見守ってくれるパパやママや、おじいちゃんやおばあちゃん、お義父さまやお義母さま、お兄ちゃんや晃太くん、
……大切な家族みんなを思い出すと、
もう、感謝の気持ちしか浮かびようがなかった。
その上、あり得ないと思っていた披露宴までできるなんて……。
「本当に……ありが…とう」
カナはふわりと笑い、
「なんか、今日はホント泣き虫だな」
と、ポケットから取り出したハンカチで、わたしの涙をぬぐってくれた。



