14年目の永遠の誓い


そう。
誰も招待したくないと言ったのは、わたしなんだ。

結果的に結婚式もできたけど、体調次第でキャンセルだった。それを最初から伝えて了解をもらった上での教会での結婚式。

そんな状態で、遠方から誰かに来てもらうのは嫌だったんだ。

言ったら、しーちゃんなんかは気にしなくても良いって言うに決まってる。しーちゃんだけじゃなく、みんなそうかも知れない。



けど、何とか元気にこの日を迎えなきゃ、と言うストレスすら避けたかった……。

だから、不義理は許してもらおうと、そう思っていた。



カナは心配そうに、わたしの顔を覗き込む。



「ごめんね?」

「ううん。ありがとう。……とっても、……とっても嬉しかった」



みんなの笑顔を、

贈ってもらったたくさんの「おめでとう」を、

女の子たちがキャーキャー言いながら手を伸ばすブーケトスを、

たくさんの参列者と一緒に撮った賑やかな記念写真を、

そして、そんな華やかな場で、

満面の笑顔でわたしたちを見守ってくれるパパやママや、おじいちゃんやおばあちゃん、お義父さまやお義母さま、お兄ちゃんや晃太くん、

……大切な家族みんなを思い出すと、



もう、感謝の気持ちしか浮かびようがなかった。



その上、あり得ないと思っていた披露宴までできるなんて……。



「本当に……ありが…とう」



カナはふわりと笑い、



「なんか、今日はホント泣き虫だな」



と、ポケットから取り出したハンカチで、わたしの涙をぬぐってくれた。