14年目の永遠の誓い



「おめでとうございます!」



忙しそうに立ち働く制服姿のスタッフたちが、一瞬手を止め、口々にお祝いを言ってくれる。

ホテルかどこかのケータリングサービスなのかな?

左右に配置された大きな長細いテーブルには、幾つもの銀色の蓋をした料理らしきものが、シャンパングラスやワイングラスが並び、色とりどりの華やかなカービングフルーツが飾られていた。

木々の間を縫うように配置された幾つもの丸テーブルには、オフホワイトのクロスにワインレッドのクロスが重ねられ、色とりどりの花が飾られている。

驚いてカナを見ると、カナはにこりと笑った。



「びっくりした? この後、ここでささやかな結婚披露パーティの予定」



わたしが驚いて言葉をなくしていると、カナは頬にキスを落とす。

人前でとか、そんな事を思う余裕もなかった。



「あれ? 怒らない? ……ハル? 大丈夫?」



わたしがあまりに呆然としているので、カナは逆に心配になったらしく、真顔になった。



「お嬢さま?」



沙代さんからも心配そうな声をかけられる。



……そうか、だから、沙代さん、お式に来られなかったんだ。

この準備をしてくれてたんだよね?



「……わたし、今日、朝から驚いてばかり」



目をつむり胸を押さえて深呼吸をすると、カナが本気で慌てて、わたしの肩を掴んで顔を覗き込んだ。



「大丈夫!?」



こくりと頷く。



「大丈夫」



笑顔を見せると、カナはホッとしたように息を吐いた。



「ごめん。ハルに負担かけたくなくて、内緒で進めちゃって……」