大急ぎでお化粧を直してもらって、教会の前で記念撮影。
その後のブーケトスは怖いくらいに盛り上がった。
何しろ参列者のほとんどが、未婚の若い女性。
みんな、結婚には早すぎると思うのだけど、しーちゃんまでもが気合い十分で驚いた。
ブーケを受け取ると、次の花嫁さんになれるんだよね?
わたしたちの年だと、次が5年後でも早いくらいなのに……。
カナと二人で別荘に戻ると、沙代さんが出迎えてくれた。
「お嬢さま、とっても綺麗です!」
沙代さんは目を細めて、本当に嬉しそうにわたしの頰に手を触れた。
「ありがとう」
沙代さんにはどうしても、この姿を見せたかったのに、結婚式への参列は固辞されてしまった。
だから、向こうで着替えることはせず、カナと一緒に戻って来た。
「ねえ、沙代さん、一緒に写真撮ろう?」
そう言うと、沙代さんはなぜかカナの方を見てニコリと笑い、
「じゃあ、お庭で撮りましょう」
と言った。
わざわざ庭で?
でも、涼しい土地柄、真夏だけど花盛り。
沙代さんがそう言うのなら……と、カナに手を引かれてリビングから庭に向かう。
「……え?」
開け放たれた窓の向こう、何百坪もある広々とした庭では、なぜか制服を着た人たちが何人も立ち働き、ガーデンパーティの準備が整っていた。
朝、別荘を出た時には、そんな様子は欠片もなかったのに。



