「……はい、誓います」
なぜかな? 声が震える。
今日、何回目の涙だろう?
最近、わたし、涙もろすぎる。
最近、わたし、人前で泣いてばかりいる気がする。
カナがわたしの方を見て、大丈夫だよとでも言いたげに笑いかけてくれた。
カナ、……わたし、最近泣き虫だけど、許してくれる?
今日の涙は、許してくれる?
あふれ出るのは、嬉し涙ばかりだから。
二人で一緒に選んだ結婚指輪の交換が終わり、
カナがベールを上げ、
ようやく、ベール越しではないカナを見ることができて、
身体中がじんわりと暖かい感覚に満たされる。
「ハル、愛してるよ」
カナは緊張したり、しないのかな?
カナはまるでいつも通りで、幸せいっぱいの笑顔を浮かべて、わたしの頬にそっとキスを落とした。
賛美歌を歌い、ブーケを受け取り、参列者の方を向いて頭を下げると、
歓声が上がり、教会内は大きな拍手で満たされた。
やっぱり、わたしはふわふわと、まるで夢の中にいるかのような感覚で、
鳴り響く拍手と、パイプオルガンの音に送られ、
カナにエスコートされるままにバージンロードを歩く。
入ってきた時は抑えられていた声も、今度は大きくなっていて、
「おめでとう、ハルちゃん!」
「叶太、やったな!」
「幸せになれよ!」
いっぱいのお祝いの声に包まれて、教会の外に出る頃には、わたしの顔は涙でくしゃくしゃになっていた。
☆ ☆ ☆



