14年目の永遠の誓い


驚きに声をなくしながら、パパについて、ゆっくりと進む。



「ハルちゃん、おめでとう」

「ハルちゃん、むっちゃ可愛い!」



響き渡る割れんばかりの拍手と、左右から、小声で口々にかけられるお祝いの言葉。

ドレスアップした、よく知った顔で、教会の中は埋め尽くされていた。

誰もが満面の笑顔を浮かべて、わたしの方を見ていた。



なんで?

……なんで、クラスのみんながいるの?



「陽菜、おめでとう」



小声で言いながら、しーちゃんが力一杯手を叩く。

しーちゃんの向こうからは、羽鳥先輩の笑顔が飛び込んできた。



「牧村、おめでとう」



斎藤くんの声が聞こえ、視線を向けると小さく手を振ってくれた。



担任の先生が、

裕也くんが、

里実さんが、

いつか紹介してもらったカナのお友だちが、

お世話になったたくさんの人の顔が、そこにあった。



思いもかけないたくさんの祝福に、胸の内から熱いものがこみ上げてくる。



気が付くと、もうカナが目の前にいた。

カナはとろけそうに幸せな笑顔を浮かべて、わたしを待っていた。



パパがわたしの手を取り、カナへと差し出す。

自分も主役の一人だというのに、その光景は現実味がなく……。



「ハル? 大丈夫?」



いつの間にか、カナがわたしの手を握っていた。



「……あ、カナ」



カナのぬくもりを感じた瞬間、こんな大切な場面だというのに、気が緩んで、ぽろりと目から熱いものがこぼれ落ちる。