驚きに声をなくしながら、パパについて、ゆっくりと進む。
「ハルちゃん、おめでとう」
「ハルちゃん、むっちゃ可愛い!」
響き渡る割れんばかりの拍手と、左右から、小声で口々にかけられるお祝いの言葉。
ドレスアップした、よく知った顔で、教会の中は埋め尽くされていた。
誰もが満面の笑顔を浮かべて、わたしの方を見ていた。
なんで?
……なんで、クラスのみんながいるの?
「陽菜、おめでとう」
小声で言いながら、しーちゃんが力一杯手を叩く。
しーちゃんの向こうからは、羽鳥先輩の笑顔が飛び込んできた。
「牧村、おめでとう」
斎藤くんの声が聞こえ、視線を向けると小さく手を振ってくれた。
担任の先生が、
裕也くんが、
里実さんが、
いつか紹介してもらったカナのお友だちが、
お世話になったたくさんの人の顔が、そこにあった。
思いもかけないたくさんの祝福に、胸の内から熱いものがこみ上げてくる。
気が付くと、もうカナが目の前にいた。
カナはとろけそうに幸せな笑顔を浮かべて、わたしを待っていた。
パパがわたしの手を取り、カナへと差し出す。
自分も主役の一人だというのに、その光景は現実味がなく……。
「ハル? 大丈夫?」
いつの間にか、カナがわたしの手を握っていた。
「……あ、カナ」
カナのぬくもりを感じた瞬間、こんな大切な場面だというのに、気が緩んで、ぽろりと目から熱いものがこぼれ落ちる。



