14年目の永遠の誓い


「うん。そう、ハルはそんな風に思って欲しくないよな。

けど、みんな考えちゃうんだよ。自分の選択のせいで、ハルに一人で寂しい想いをさせてるって」



「だ、……けっ、ど」



「ハル、……オレ、だから、みんなのハルを想う気持ちにつけ込んだんだって。

……みんな、普段からそんなことを思ってた訳じゃないよ?」



「……で、も……や、……だっ」



わたしの涙は未だに止まらない。

誰かを傷つけたりしたくないのに……、わたしのせいで辛い思いなんてさせたくないのに。



「……ごめん。ハル、けどさ、みんな……知っておくべきだと思うよ?」



「……カ…ナ!」



涙でくしゃくしゃの顔を上げると、カナが困ったように笑った。

その表情があまりに辛そうだったので、何も言えなくなった。



「後さ、ハル……これ聞いたら、もっと怒るよ……ね?」

「……な、に?」

「沙代さんのお母さんが亡くなった日の夜、ハル、調子を崩して、オレを呼んだだろ? 

そこで、同じようなことがあっても、朝になるまで誰も呼ばずに我慢してるって分かって……」



……それは、後から、ママにたっぷり叱られた。

言わないで欲しかったのに。



「明兄やじいちゃん、おじさんにも、それを話した」

「……なん…で?」

「だって、結婚して、同じ部屋で眠れば、朝まで我慢するなんてこと、なくなるじゃん?」