わたしの気持ち、カナには筒抜けだったのかな……。
「オレさ、本当は毎日でもハルんちに行って、一緒にご飯食べたかったんだ。けど、うちの親父、ほとんど帰ってくるんだよな、夕飯食べに。家族で食卓を囲むってのを大切に思ってるらしくて……。
ごめんな」
「……カ、ナ……、わるっ、く、な……」
カナは何も悪くないよ。
誰も、悪くなんてないんだよ。
涙が止まらなくて、嗚咽が止まらなくて、ちゃんと話せないのに、カナにはちゃんと伝わるんだ。
「……ん、そうだよな。別に誰も悪くないよな。
けど、オレはハルが寂しい想いをしてるのは嫌だし、何より、オレ自身がハルと一緒にいたかった。
ハルと毎日、ご飯食べたいよ? 結婚したら、普通に、それが日常になるだろ? そんな毎日を想像しただけで、オレ、思わずにやけちゃうよ?」
カナがわたしを抱きしめる腕に力を込めた。
「ハルは誰も悪くないって言うだろ?
けどさ、ハルを大事に思ってる人はみんな、ハルに申し訳ないって思ってるんだよ?
明兄はこうなることが分かっていて、地元の大学を選ばなかった。
おじさんも仕事とは言え、ハルを一人にしている張本人の一人だ。同じ家に住んでいるのに、って」
「……け、ど」



