14年目の永遠の誓い


「オレさ、明兄、じいちゃん、おじさんの、ハルを想う気持ちを利用したと思う」



……どういう意味?



「明兄が大学に入ってから、ハル、週の半分以上を一人で夕飯食べてるだろう?」

「……ん」



パパもママも平日はそもそも仕事で、わたしが夕飯を食べる7時前なんて、誰かがいる日の方が珍しい。

土日でもママは普通に仕事が入るし、パパも会食やら出張やらで家にいないことが多い。



「寂しくない?」



問われて、言葉に詰まった。

寂しくないと言ったらウソになる。カナはちゃんと、分かっていて聞いているから。



そんなワガママ言いたくない。



寂しいから一人にしないで……なんて、子どもみたいなこと、言いたくない。

おばあちゃんに話した通り、ちゃんと分かってる。



ママの仕事にはそれが必要なこと、

パパが忙しいことも、忙しい中でも、できる限りの努力をしてくれていることも、

お兄ちゃんが地元の大学を選ばなかった理由も、そうすることを随分と迷ったことも、



ちゃんと理解している。



だから、大丈夫だと思ってた。

……大丈夫じゃなきゃって思っていた。



だけど、寂しくないかって聞かれたら、心に浮かぶのは、大丈夫なんて言葉ではなくて……。



「ハル、……泣かないでいいから」

「……ひっ、……く」



カナはわたしをきゅっと抱きしめる。

そうして、またわたしの背中を大丈夫、大丈夫と言うようにトントンと優しく叩く。