14年目の永遠の誓い


「可哀想だから、許してあげようって、言ってた?」

「ハル!?」



カナがわたしの隣に来ると、両手でほっぺたを挟み込むようにして、わたしの顔を覗き込んだ。



「なんで、そんなこと……、って、ハル!?」



気がついたら、唇をキュッと引き結んで、目をギュッとつむって……

わたしはポロポロと涙をこぼしていた。



「……うーっ」



声なんて出したくないのに、嗚咽が漏れる。

カナはわたしの涙に驚きつつも、ほっぺたから手を離して、静かにわたしの頭を抱き寄せた。

わたしは抵抗することもなく、抱きつくこともなく、カナの腕にくるまれていた。



「……うーっ、……ひ、…っく」



カナは、わたしを抱きしめて、よしよしと優しく何度も背中を叩く。



トントン、トントンと。



「……そんなこと、考えてたのか」



カナがぽつりとつぶやいた。



「……うっ、……う……ひっく」

「ハル、ごめん。……本当にごめん」



カナがゆっくりと、わたしの頭をなで、背中をなでる。



「オレ、本当に、決定的に言葉が足りてないな」



カナは自嘲するように、悔しげに言った。



「ごめん、ハル。……みんな……誰も、そんなこと、考えてないよ?」



カナはあやすように言うと、わたしを軽々と持ち上げて自分の膝に乗せた。

いったいどこに座らせるんだと、わたしが心のどこかで慌てている事なんて意にも介せず、カナはわたしを抱きしめた。