14年目の永遠の誓い



「触れるだけじゃない、もっと恋人同士のキスをしたい……とかも思うよ?

けど、止まらなくなりそうで、怖くてできなかった」



それ、ディープキス……ってやつ?

小説で読んだだけでは、どんなものか、正直想像もつかない。



「ハルにはさ、ぜったい、結婚してからしか、しちゃダメだと思ってて、」



そ……それ、行為のことだよね?



「だから結婚をしたいって思いも……正直、少しはある訳で……」



カナはちょっと後ろめたそうな顔でわたしをちらりと見た。



「ハルも聞いてるかも知らないけど……、

オレさ、ハルの家の事情とか、ハルの身体のこととか引き合いに出して、結婚の了解取った」



「……そうなの?」

「そっか、聞いてないか」



カナは意外そうにわたしを見た。

それから、少しためらった後、わたしの顔をじっと見て、言った。



「ねえ、なんでハルは結婚したくないの?」



と口にしたすぐ後、カナはははっと笑った。



「ごめん。最初に聞いたね。ハルは今の状態で満足してるんだよな」



自分で聞いて、わたしが答える前に自分で答えを出したカナ。

カナは少し寂しそうで、なんだかとても、……本当にとっても申し訳なくなってしまう。



カナの願う通りにしてあげたいのに。

こんなにカナが好きなのに。



……こんなにも好きなのに、

なんで、結婚って言われると、こんなにも嫌なのかな?