この精神力は何だろうと、たまに思う。
ハルは体調が悪くても、必ず笑顔を見せる。
いかにも無理してる笑顔ではなく、それが心からの笑顔だと思えるから、多少顔色が優れなくても痛々しく感じられない。
逆に笑顔がまるで出なくなったら、危険信号とも言える。
「カナ、すごいね」
「いや、普通だし」
ハルは未だにガラケーだし、パソコンもそんなに触らない。
どうやら、体調が悪い時のブルーライトがシンドイらしい。
普段はガンガン使っているのに体調が悪いとまったく連絡が付かなくなる……なんて事態を避けるために、普段から電子機器に頼らない生活をしたいらしい。
とは、明兄から聞いた話。
遠方の大学に通う明兄とマメに連絡を取ろうとしたら、やっぱりメールが一番簡単だ。
ハルはオレとは桁違いに、明兄とはメールで連絡を取り合っているらしい。
写真を最後まで見終わったハルは、オレを見上げて再度礼を言う。
「カナ、素敵なプレゼント、ありがとう」
「喜んでもらえて良かった」
そう言って、ハルの額にキスを落とす。
そのまま、おしゃべりに花を咲かせていると、ほどなく、
トントン。
ドアがノックされ、看護師さんが入ってきた。



