14年目の永遠の誓い


「カナ?」

「ハルはこれで足りてるんだ。……そっか、ハル淡白だもんな」

「え? なに?」

「いや、オレが欲張りなのかな……それか、……オレが男だから?」



とカナが困ったように頭を掻いた。

とうとう、真っ赤になったカナは途切れ途切れに話し出す。



「ハルはぜんぜん気づいてないけど……さ、

オレ、さっきから、もうどうにかなりそうで、……自分を抑えるので必死なんだけど……」



「え? ……なんで?」



意味が取れずにいるわたしに答えることなく、カナは続ける。



「オレの部屋にハルがいる。それだけでも興奮するのに、ハル、平気でベッドに座るし、オレに触れてくるでしょう?」

「……あの……興奮って……何に?」



カナがふうーーっと疲れたように、大きく息を吐いた。



「ハルは、そう言うの……………………まあ、知らない……よな」



カナは困ったように、頭を抱えるようにしてテーブルに伏せた。



……カナ?



十秒ほどの沈黙の後、カナはほんの少し顔を上げて、上目遣いにわたしを見た。



「あのね、ハル。オレ、一応男なのね?」

「……うん。知ってる」

「えーっと、そう言う意味じゃなくて……」



カナはさらに困った顔をした。



「……なんか、すっげーいけないことしてる気分。侵しちゃいけない聖域に踏み込んでるっていうか何て言うか……」



カナはボソリとつぶやいた。