14年目の永遠の誓い

「ハルの浴衣姿のが、断然可愛いけどね」



ハルの柔らかい髪を優しくなでていると、愛しさが込み上げてくる。



「……カナは、可愛いとは違うし」

「そりゃ、」



と笑うと、ハルも笑った。



「続きも見てみて? 花火大会の写真は少ししかなかったから、一学期のイベントの写真を入れといた」



オレはハルを解放して、アルバムを持つハルの手に触れた。



「えー、いつのだろう?」



そう言いながら、ハルは次のページをめくる。

花火大会の写真数枚の後は、球技大会や遠足の写真が続く。



「……え、やだぁ、これ入れたんだ」



ハルは遠足の写真を見て、眉をひそめた。
行きのバスに酔って、前半はほとんどの見学をパスしてベンチで保健の先生と休憩。写真は少し回復した後半のもの。

それでも、顔色が今ひとつで、ハルは後から写真を見て嫌がっていた。



「ハルー、よく見てみて。ちゃんと可愛いから」

「んー」



明らかに乗り気ではないのに、それでもオレの言葉にちゃんと写真を見る素直なハル。



「……あれ? 青白くない」

「だろ?」

「なんで?」

「あの写真、光の具合が微妙だったし、ちょっとだけ手入れたんだ」

「そんなことできるの?」

「できるできる。別におかしくないだろ?」

「うん。すごく自然な感じ」



ハルは嬉しそうに笑った。
写真の中のハルも、志穂他、数人の女子に囲まれて、ちゃんと自然な笑顔を浮かべている。