14年目の永遠の誓い


「これからも、いっぱい迷惑をかけると思うのだけど、……よろしくね」

「迷惑だなんて! 一度だって、そんなことを思ったことはありませんよ」



おばあちゃんは、わたしをギュッと抱きしめ返しながら、そう言った。

それから、わたしをまた寝かせると、おばあちゃんはカナのことを話し出した。



「叶太さんとのことは、世間の常識や世間の目は気にしなくても良いのよ。

常識なんて、ただの多数派なことも多いし、時代が変われば常識も変わるわ。

人に合わせるのが必要なことももちろんあるけど、結婚に関しては、大切なのは誰かじゃなく二人の気持ちよ」



おばあちゃんは諭すように、そんな話をしてくれた。

そして、続けた。



「陽菜、いつも物事を色んな方向から見てみなさいと言ってきたわね。

今回も同じよ。

叶太さんの方からも見てみなさい。きっと、見えなかった何かが見えるから」



そう言って、おばあちゃんはわたしの頭を優しくなでた。



「そしてね、見えたものを素直に感じて、あなたの心が求めるままに動きなさい。

誰に遠慮する必要もないのよ。

気持ちを抑えたり我慢をしたりする必要はないのよ?」



おばあちゃんは、そこまで話すと、



「長話をしてしまったわね。

顔色が良くないわ。……ごめんなさいね。少し眠りなさい。目をつむって?」



と、優しくわたしの頭をなでた。



言われて反射的に目をつむる。

おばあちゃんはそのまましばらく、トントンと掛け布団の上からリズミカルに胸元を叩いてくれた。