14年目の永遠の誓い


田尻さんには話したことがあるじゃない、わたしの命の期限の話。



「普通に考えても、そもそも結婚生活とかできる身体じゃないんだよ、わたし」



走るどころか早歩きすらできない身体。

しょっちゅう体調を崩しては寝込むし、入院すら稀ではない。

どう考えても就職なんてできないし、それどころか、家事をするのすらわたしには重労働。



「だって、そうじゃなかったら、17歳で結婚なんて、親が許す?」



普通なら結婚なんて考えない年齢、

普通なら結婚なんて許されるはずがない年齢、

だけど、普通に結婚できる年までは生きられないかも知れない身体だから……。



「許さないだろうね」



田尻さんはキッパリと言い切った。



ああ、これが聞きたかったんだ。



聞いた途端、涙が堰を切ったようにあふれ出した。



「うわっ、ごめん! ちょっと、牧村さん、」



田尻さんは慌ててわたしの方にやってきた。



違う、大丈夫。

やっぱりそうだったんだって、分かって、わたし、嬉しかったから……。



みんなの笑顔が怖くて……。

無条件に与えられる許しが怖くて……。

カナから与えられる限りない愛が、どこか悲しくて……。



どうして、そんな風に思ってしまうのか、ずっと心が苦しくて……。



「牧村さん! ちょっと、本当に大丈夫!?」