14年目の永遠の誓い


「だから、カナ、すごく……過保護で……」

「そうだね。牧村さんのこと、すごく大事にしてるなって、感じるよ」

「……そう、大事にしてもらってると思う」



でも、大事を通り過ぎて、やっぱり過保護って気がしてならない。

カナは毎日、わたしの鞄を持って、校舎の裏口まで送り迎えしてくれる。

毎年、具合が悪くなったわたしに付き添えるよう、保険委員に立候補する。

学校に行けなかった日のノートは必ず、その日の内に届けてくれる。

休みの日の通院には付いて来てくれるし、入院したら、毎日必ず顔を見に来てくれる。

もともと仲の良い幼なじみだったし、2年前からは恋人同士になっていたし、申し訳ないと思っても、ここまでは、そういうものかな……と思っていた。



「ねえ、何が引っかかってるの?」



田尻さんが聞いた。



「何か、引っかかってるよね?」



再度、聞かれて、ぽんっと心の底から言葉が飛び出してきた。



「……もし、私が心臓が悪くなくて普通の子だったら、カナは多分、こんなに早くに結婚なんて考えなかった」

「そんなこと……」

「だって、普通、高校生でプロポーズなんて、する?」

「……んー、しないかな」



そうだよね?

だって、隣の家に住んでいて、同じ学校の同じクラスに通っていて、家族ぐるみでお付き合いする両家公認の恋人同士。

わざわざ、結婚する必要がある?



「わたし、普通に結婚できる年齢まで生きてないかも知れないから、だから……」

「牧村さん!?」



田尻さんが驚いたようにわたしを見た。