14年目の永遠の誓い


小さな子と遊んだりするのは好きだ。

だけど、わたしが行く先は病院の小児病棟だから、元気いっぱいに走り回るような子はいない。と言うか、もしいたら叱られる。

きっと、わたしじゃ、そんな元気な子の相手はできないんだろうな。

6年生ともなると、絵本を読んでもらうような年でもないだろうし、男の子じゃ手芸にも興味がないよね。

キャッチボールとか、鬼ごっことかするのかな?

わたしにはムリだなぁ。



「牧村さん、お待たせ」

「あ、……ありがとう」



気が付くと、田尻さんが目の前にいて、テーブルに麦茶を置いてくれていた。



「何か考え事?」

「……えっと……ごめんね」

「別に謝ることじゃないでしょ。ってか、牧村さん、よくぼーっとしてるよね?」



田尻さんは面白そうにわたしを見た。



「そうかな?」

「そうだって。話してる最中に、どっか違う世界に行っちゃうし」



心当たりが存分にあり過ぎて反論できない。



「……ごめんね」

「だから、謝らなくて良いんだって」



田尻さんはまた笑う。

それから、



「あー、……わたしの言い方が悪いのか」



と田尻さんは頭をかいた。



「ぼーっとしてるんじゃなくてさ、牧村さん、わたしが聞いた事とか、どう答えようか一生懸命考えてくれてるんでしょ? それ、ちゃんと分かってるから、謝る必要ないんだよ」