14年目の永遠の誓い


田尻さんはわたしの言葉に吹き出した。



「まあ、叶太くんがいるからねー、誰も手出ししないから、気が付かないかもね」



と言ってから、「いや、やっぱ、普通気付く?」とかつぶやく。



わたしが困っていると、田尻さんはクスクス笑いながら立ち上がった。



「ごめんごめん。とりあえず、なんか、飲み物でも持ってくるよ。麦茶とオレンジジュースだったら、どっちが良い?」

「じゃあ、麦茶お願いします」

「だから、なんで敬語かなー」



と、また笑いながら、隣のダイニングを通り、奥のキッチンに入っていった。



「あ、わたし、ティーバッグなら紅茶も入れられるけど、暖かい紅茶の方が良い?」



奥から大きな声が聞こえる。



「ううん。麦茶で大丈夫!」



田尻さんに合わせて、つい大きな声を出してしまう。

自分の声の大きさにビックリしていると、更に大きな田尻さんの返事が返ってきた。



「りょうかーい!」



田尻さんを待つ間、窓から外を見ると、大きな木が数本と花壇、そして広々としたウッドデッキが目に入る。

ウッドデッキにはベンチとテーブルも置かれていて、とても良い雰囲気だった。

あそこでお茶したりするのかしら?

田尻さんが優雅にお茶する姿を想像してみようとするけど、上手く行かない。

一緒に思い浮かべようとした弟さんの姿も思い描けなかった。

小6の弟って、どんな感じかな? 野球するくらいだから、元気いっぱいなんだよね。