14年目の永遠の誓い


潮野くんは、傍観していた斎藤くんにも声をかけた。



「斎藤だって、料理なんてできねーよな?」

「いや? オレもハンバーグや豚汁くらいなら作れるけど?」



いかにも体育会系の斎藤くんのその言葉に、潮野くんは絶句、女の子たちがキャーッキャーッ大騒ぎ。

そうなんだ、斎藤くんもお料理できるんだ。



……わたしもほとんどできないもんなぁ。もしかして、今時は男子の方がお料理上手なのかな?



なんてボンヤリしてると、潮野くんはわたしに矛先を向けた。



「ハルちゃんは気にしないんだ。そうだよね。男は料理じゃないよね?」



それを見たりっちゃんが鋭く突っ込む。



「ハルちゃんちはお手伝いさんいるって」



確かに、うちのママはお料理しないけど……。

きっとそれって普通じゃないよ?



あ、違うか。わたしがお料理しない事のが問題なんだ。

そうだよね。

普通は、いつかは家を出ないといけなくて、もし結婚したのだったら、自分か結婚相手のどちらかがご飯を作らなきゃいけないんだよね……。



「潮野、料理の腕か経済力、どっちか必要だってよ」



別の男子が潮野くんの肩を抱いて、そんなことを言った。



……別に料理の腕でも経済力でもないと思うんだど。



わたしも、別にお料理が嫌いという訳でもない。

調理実習は楽しいし、作ったものを喜んで食べてもらえたら、純粋に嬉しいと思う。

けど、手芸みたいに疲れたら休憩して休み休み……って訳にはなかなかいいかなくて、お手伝いさんが2人もいるのに甘えて、家で何かしようと思った事はなかった。



なんて、わたしの内心を知る訳もなく、潮野くんは大げさに頭を抱えて見せた。



「マジかー!?」