14年目の永遠の誓い


なんだ。知らないから言っただけか……。

と思ったのに、



「洋裁かな? 服を縫うの」



と答えると、



「へえ~。ハル、好きそうだね」



の一言で終了。

……被服でいいんだ。



「カナは取りたいのないの?」

「オレ? うーん。特にないな」

「……じゃあ、わたし、数学3と物理取ろうかな」



今度はさすがにカナも慌ててくれた。



「ハル!? なんで、わざわざそんなものを!?」

「面白そうでしょう?」

「……あーうー、……んーーー……ハル、責任持って教えてね?」



絶対イヤだと思うのに、カナがそんなことを言うものだから、思わずクスクス笑ってしまった。



結局、わたしが何をしようとカナは受け入れてくれる。



付き合っているんだから、選択授業で示し合わせて同じものを履修するのは、きっと普通なんだろうと思う。

今だって、友だち同士で何を取ろうかって話をしてる子もいるし、彼氏に相談しようなんて盛り上がってる子もいる。

わたしは何かにつけて、カナばかりに歩み寄ってもらっている。



……これじゃあダメだ。あまりに申し訳なさすぎる。



結婚はムリ。そこは歩み寄れない。

だけど、普通に恋人同士として、わたしだって少しはカナのためになにかしなきゃ……。



「カナが取りたいの、教えて?」

「いや、だから特に……」

「一緒に考えよう?」

「え?」



カナが戸惑ったように言った。



「二人ともが好きな授業を……一緒に選ぼう?」



カナは目をまん丸くしていた。



「……ハル!!」



気がつくと、カナに抱きしめられていた。



そして、当然のように、近くの席のクラスメイトたちに囃し立てられて、わたしは真っ赤になってカナを押し戻したのだった。



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