カナがいつものように、わたしの背中をさすってくれる。
気遣うように優しく、優しく、背中をさすってくれる。
触れられるのは、嫌じゃない。
カナのことは、やっぱり大好きだ。
だけど……。
割り切れない思いが、どっしりと身体の中に居座っている。
カナは長い沈黙の後、
「ごめん。……ハルに一番に話さなきゃいけなかった」
うつむいたわたしの顔を覗き込んで、そう言った。
だけど話して、どうなるというの?
「ハル、本当にごめんね」
カナは心底申し訳ないという顔で、ひざまずいて、わたしに語りかける。
「ハル、改めて言わせて……」
ねえ? なにを言うの?
もう、言わないで。
聞きたくない。
「オレが18になったら、結婚して欲しい」
わたしの心の声は届かず、カナは昨日に引き続き、その言葉を口にした。
カナがわたしを想ってくれているのは知っている。
とってもとっても大切にしてくれているのも、分かってる。
……だけど、
だけど、



