14年目の永遠の誓い


そう言えば、とお兄ちゃんが言った。



「後で、叶太が来るって」



わたし、きっと困った顔をしていた。

お兄ちゃんはそっとわたしの頭をなでた。



「……今日は、会ってやれ」



いつもだったら、「追い返してやろうか?」くらいは言うのに?



なんで?

……なんで、今日に限って、そんなことを言うの?



「お兄ちゃんも……知ってたの?」



固い声、硬い表情のままに聞くと、お兄ちゃんは少し迷った後、



「ああ。知ってた」



と言った。



心の中がもやもやして、お腹の辺りにもやもやが溜まってしまって、……出てこない。



「あれ、取ってもらえる?」



勉強机の上にあるローズピンクの紙袋を指さす。

ママが言っていた、カナがわたしにはめた指輪が入っている紙袋。



「ああ。もちろん」



お兄ちゃんは、スッと立ち上がると、無造作に紙袋を取り、



「はい」



と、わたしに手渡してくれた。



「ありがとう」



サイドテーブルに置こうとして、朝食のトレーが残っているのを思い出す。

お兄ちゃんがわたしの動きに気付いて、トレーを勉強机に移し、元々置いてあったティッシュケースや水差しを戻した。

わたしは紙袋をサイドテーブルに置いた。



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