14年目の永遠の誓い



「そうそう。指輪は外して、机の上に置いてあるからね」



言われて、ようやくカナの言葉を思い出す。



「8月のオレの18の誕生日が来たら、ハル、……オレと結婚してください」



思い出すと、何故か心がザワザワと揺れた。

左手に触れると、確かに何もなかった。



言われなければ、思い出すこともなかったのに……。

思い出したくなかったのに……。



だけど、ママは沈黙を何と取ったのか、わたしを安心させようとするかのように優しく言った。



「心配しなくても大丈夫よ?」

「……な、に?」

「パパも私も、反対はしないから」



……え?



想定外の言葉に、あまりに驚いて、何も言えなかった。



「広瀬さんご夫妻も了解しているし」



……なんで?



「陽菜が望む通りにして良いのよ?」



ママはわたしの驚きと沈黙をどう取ったのか、優しくわたしの髪をなでた。



……まるで、わたしが結婚を望んでいるとでも思っているかのように、ママは優しく笑った。



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